リースバックのメリット・デメリットと適切な査定方法

リースバックとは、自己所有の不動産を他人に売却し、その後、売却した不動産を自らが賃借人となって利用し続けるという取引方法である。一般的には住宅や商業施設、オフィスビルなどの大規模な不動産に対して行われることが多い。まず始めに、リースバックを考える際に重要となるのが、査定である。売却する不動産の価格は、市場価格や立地条件、建物の規模や築年数など様々な要素から査定によって決定される。

査定結果が出た後、売主と買主が価格を合意し、買主がその価格で不動産を購入した上で、売主に対して賃貸するという形でリースバックが成立する。ここで重要となるのは、査定によって決定された価格が売主にとって妥当なものであるかどうかという点である。そのため、査定を依頼する際は数社の不動産会社に依頼し、複数の見積もりを比較することが望ましい。次にリースバックのメリットについて説明する。

リースバックの最大のメリットは、所有者が不動産を売却することで資金調達が可能になり、それでいてその不動産を利用し続けることができる点である。これは、事業資金の調達や生活費の確保などの資金面でのニーズがある一方で、その不動産の利用が必要なケースにおいて大変有効である。加えて、リースバックを行うことで、売却した後の管理負担や修繕費用の軽減、税金の節税効果なども期待できる。しかしリースバックにはデメリットも存在する。

不動産所有から賃借への切り替えにより、リースバック後の家賃が今後上昇する可能性がある点、自身の所有物ではなくなるために自由な改築や改装が難しくなる点など、よく考慮を要する事項がある。一概にリースバックが良いとは言えないが、リースバックを考えるにあたり適切な査定を受け、そのメリットとデメリットをしっかり理解した上で、最適な選択をすることが求められる。

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